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2016/02/03

FactoryGirlを使用したDeviseのテストでLinuxとMacでのテスト結果が異なった話

tail -f pinzo.log: Deviseの有効期限設定をテストする で書いた有効期限検証のコードで不思議な事が起こった。Macでは正常にパスするのだが、Amazon Linux上ではパスしない。

ミニマムなコードで示すとこんな感じ

で、こんなデバッグコードを仕込んで実行してみた

Macで実行するとこんな感じ

[test-code][sent_at] to_s: 2016-02-01 23:51:31 +0900, to_i: 1454338291, usec: 197593, subsec: 197593/1000000
[test-code][added]   to_s: 2016-02-11 23:51:31 +0900, to_i: 1456930291, usec: 197593, subsec: 197593/1000000
[devise][now]     to_s: 2016-02-11 23:51:31 +0900, to_i: 1456930291, usec: 197593, subsec: 197593/1000000
[devise][sent_at] to_s: 2016-02-01 23:51:31 +0900, to_i: 1454338291, usec: 197593, subsec: 197593/1000000
[devise][added]   to_s: 2016-02-11 23:51:31 +0900, to_i: 1456930291, usec: 197593, subsec: 197593/1000000
[devise] now > added: false
[devise] now.subsec > added.subsec: false

Amazon Linuxで実行するとこんな感じ

[test-code][sent_at] to_s: 2016-02-01 23:53:20 +0900, to_i: 1454338400, usec: 369658, subsec: 369658841/1000000000
[test-code][added]   to_s: 2016-02-11 23:53:20 +0900, to_i: 1456930400, usec: 369658, subsec: 369658841/1000000000
[devise][now]     to_s: 2016-02-11 23:53:20 +0900, to_i: 1456930400, usec: 369658, subsec: 369658841/1000000000
[devise][sent_at] to_s: 2016-02-01 23:53:20 +0900, to_i: 1454338400, usec: 369658, subsec: 184829/500000
[devise][added]   to_s: 2016-02-11 23:53:20 +0900, to_i: 1456930400, usec: 369658, subsec: 184829/500000
[devise] now > added: true
[devise] now.subsec > added.subsec: true

usecまでは同じなのだが、subsec をみると Amazon Linux では、桁落ちが発生している。

ためしにそれぞれで Time.now.subsec としてみる。

# mac
$ ruby -e 'puts Time.now.subsec'
276987/1000000

# Amazon Linux
$ ruby -e 'puts Time.now.subsec'
704462593/1000000000

つまりこういうことが起こっている

  1. OSにより Time#subsec が返す精度が異なる
  2. FactoryGirlが create で返すのは、コードで指定された値を格納したオブジェクトであり、DBに登録後取得したものではないので confirmation_sent_at はそのままの精度である。つまり、スタブで突っ込んでいるのは元の精度
  3. DB(sqlite)に格納するとき、DBの型に合わせて精度の桁落ちが発生する
  4. 実際に処理されるときは、DBから取得したデータなので桁落ちが発生したデータになる
  5. DB格納前の元の精度の値と、DBから取得した桁落ちした値を比較しているため期限を超えたことになってしまう
  6. Mac上ではたまたま、Time#subsecの精度がsqliteの精度と同じだったため桁落ちが発生せず正常に動作する

これを避けるためには、スタブに突っ込む値をDBから取得したものにすれば良さそうだ。たとえばこんな感じ

ちなみに Mac でも、桁落ちを引き起こすことは可能で、こんな感じで usec を超えた範囲を指定すれば桁落ちさせられる。

あー疲れた、腹減った

2015/12/16

Railsのテストで定数のスタブが欲しい場合

Railsの ActiveSupport::TestCase は minitest を使っていて、minitest/mock には定数をスタブ化する機能はない。
adammck/minitest-stub-const ってのはあるけど、外部ライブラリ入れるほどじゃないよねって場合があるかもしれない。
そんな時はこんな感じのコードでいいんじゃないかな?
こういうトリッキーなのは最終手段的なもので、定数を環境ごとに設定ファイルに定義できるような gem を使うべきだとは思う。
やってみたらできたというお話

assert_change

ユニットテスト時によく使うメソッドの1つに assert_difference がありますね。
でもこれ差分を取るので数値を返す式にしか使えません。使おうとしたら + なんて演算子ないよってエラーが出ます。
仕方なしにこんなテストコードを書いてません?
test 'ユーザーが確認済みになること' do
  assert_not user.confirmed?
  # ここに承認処理
  assert user.confirm?
end
それならば、こんなメソッドを test_helper あたりに定義しておいて
test 'ユーザーが確認済みになること' do
  assert_change 'user.confirmed?' do
    # ここに承認処理
  end
end

# 実際の値を気にしなくていいならこんな使い方も
test '保存したら updated_at が更新される' do
  assert_change 'user.updated_at' do
    user.save
  end
end
と書くとちょっとスッキリしますね。コードはほぼほぼ assert_difference のパクリです。
expression の指定方法は必要になったら広げる感じでいいかな。