2012/06/16

果実酒つけたのでレポートするよ

今年も果実酒がアツい季節がやって参りました。
というわけで、いつもは「○○漬けた」とつぶやくだけだったけど、今回はレポートしてみます。
今回漬けるのは二つ。
果実酒の定番である梅酒と、果実酒の王様であるびわ酒。

今日の主役たち


びわ 1kg強
梅(南高梅) 1kg
ウォッカ GILBEY'S 750ml を 2.5本
ウィスキー トリス を 1.8リットル
果糖 300g
果実酒の基本は、果物1kgにお酒1.8リットルです。
お酒はアルコール度数20度以上の物にしましょう。
酒税法で決められているというのもありますが、度数が低いとカビが生えたりして失敗する可能性が高くなります。
なぜ、こういうチョイスなのかは後で述べます。

前準備


あく抜きのために梅を水につけておきます。
熟した南高梅の場合はあまり必要ないのですが、青梅やあまり熟していない南高梅の場合はやっておいた方がいいでしょう。
漬けておく時間は、長くても一時間ぐらいで。

びわ酒を漬ける


びわを一つずつ丁寧に水洗いし、へたを取ります。


とりあえずクッキングシートを敷いて並べてます。


焼酎など度数が強めのアルコールで容器を消毒し


びわを一つ一つクッキングシートでよく拭いて


消毒した容器に入れていきます。


びわは高いし、こんな機会でもないとなかなか買わないのでつまみ食いも欠かしません。


全部入れ終わると、ウォッカを注いでいきます。
基本はこれだけですが、もうちょっとあります。


つまみ食いしたびわの種がありますよね。
びわはあんずとかと同様に仁、つまり種からもいい味が出ます。
なので、種も洗って放り込みます。


こんな風に投入します。
漬けた後からも、びわを食べる機会があったら種をちょこちょこ足していくといいですよ。
これでびわ酒は終わりなので、次は梅酒に行きましょう。

梅酒を漬ける


びわと同じように梅も一つずつ丁寧に洗います。
その際に爪楊枝などでへたを取ります。
えぐるより真ん中に刺してはがす感じ。これが意外と楽しい


びわと同じように綺麗に拭いて容器に入れていきます。


果糖300gを投入します。


ウィスキーを投入して完了。

最後に


日付や材料をタグ付けして


暗所(押入)に保存。
本来は冷暗所がいいんだけど、最近の住宅事情だと冷蔵庫以外の冷暗所なんてなかなかない。
だれか蔵を寄贈して下さい。

こだわり

ホワイトリカーじゃなくてウォッカ?
一般的には果実酒はホワイトリカーで作ります。
これはホワイトリカーが香りもクセもないお酒なので、果物の味がわかりやすく、楽しみやすいからです。
ということなら無味無臭無香のウォッカでもいいわけで、絞りカスから作られるホワイトリカーよりウォッカの方がいいなーということでウォッカを使ってます。
自分が果実酒を作るときはまずウォッカで作り、いったん試してから相性の良さそうなお酒を探します。

レモン使わないの?
びわのように酸味の弱い果物にはレモンの輪切りを一緒に漬ける人も多いみたいです。
でも、ほとんどの果物においては単一で作った方がしっかり味が出ておいしいと思います。
旬の果物の味を楽しみたいのでレモンは使ってません。

氷砂糖じゃなくて果糖?
レモンと同様に基本的に果実酒には糖類は使わないのですが梅酒とあんず酒には糖類を入れた方がおいしいと思います。
特にあんず酒はあんず単品だと飲めた物じゃないです。糖類必須。
で、一般的に梅酒には氷砂糖を使うようです。
浸透圧だとか、じっくり溶けるからより梅のエキスがでるとかいいますが、あまり関係ありません。
関係なくはないのですが、あれは短期間しか漬けない人が少しでも味を良くするための知恵だと思います。
氷砂糖がゆっくり溶けるといっても一ヶ月もあれば影も形もないのです。
自分のように最低でも一年は漬ける場合、梅単体で漬かっている方が遥かに長く、氷砂糖が溶けている時間なんて誤差みたいなもんです。
そして、なぜ果糖かというと果糖は果物によく含まれているので、相性がいいだろうということと、糖度が砂糖よりも高いため500gのところを350g程度で済みます。
カロリー的には少し低いか、大して変わりませんが、コストパフォーマンスはけっこういいですよ。
吸収率は無類ですし

ウィスキー?
梅酒に関しては色々試しました。
各種焼酎、ウォッカ、黒糖焼酎 + 黒糖の黒糖梅酒、ブランデー、ウィスキー、紹興酒...
どれもそれぞれおいしいんですが、ウィスキーが一番インパクトがあります。
ウィスキーって独特のクセがあったりしますが、あれがなくなり非常にまろやかになります。
人に飲ませたとき、ウィスキーで漬けたというとたいてい驚かれます。
個人的にはウィスキー梅酒はかなりオススメです。

というわけで果実酒レポートでした。
旬の果物を果実酒にすると色々と楽しめます。
同じ果物はだいたい一年に1,2回しかつけません。
来年はこういう漬け方してみようとか思うので趣味として長続きするんじゃないでしょうかね。
この時期、果実酒にしておいしい果物があふれています。梅、びわ、あんず、プラムなどなど。
ぜひ、この機会に試してみて下さい。

1 件のコメント :

  1. >自分のように最低でも一年は漬ける場合、梅単体で漬かっている方が遥かに長く、氷砂糖が溶けている時間なんて誤差みたいなもんです。
    氷砂糖を使うのは漬け始めの浸透圧を低めにし、抽出されたエキスによりアルコール度数が下がるのをゆっくりにすることで、殺菌不足によるカビでの失敗をしにくくする理由もあるらしいですよ。

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